今回は、楽天証券を使って金券・クオカードの株主優待を上手に探すコツについてご説明いたします。
株主優待とは
株主優待とは、株主に対して企業が特典を提供する制度のことです。
企業、個人投資家のそれぞれにメリットがあります。
- 企業のメリット:魅力ある株主優待制度を実施することで、個人株主を長期的・安定的に囲い込むことができる。
- 個人のメリット:株価上昇や配当に加え、株主優待の受け取りも期待できる。
株主優待の種類は企業によって異なります。
株主優待の種類としては、割引クーポンや優待券、商品サンプル、株主限定イベント招待、株主専用のサービスなどがあります。
人気の株主優待:クオカード
数ある株主優待の中でもクオカードは特に人気があります。
主な理由は次の通りです。
- コンビニや書店、ドラッグストアなどで、現金と同じように幅広い商品の購入に使える。
- 有効期限がない。
- 額面は小額から大額まで幅広い。
- 贈り物にも適しているため、自分で使うだけでなく、家族や友人にもプレゼントすることができる。
株主優待でクオカードを選ぶ際のポイント
もらえるのがいつ確定するのか
株主優待を実施している企業の株を購入したからといって、その時点で株主優待を受け取る権利が発生するわけではありません。
いつ株主優待がもらえるのかの条件の一つとして、権利確定日時点でその株式を保有していることがあります。
せっかく株式を保有していても、なんらかの理由で権利確定日よりも前に株式を売却してしまった場合は、株主優待を受け取ることはできません。
したがって、権利確定日がいつなのかを把握することはとても大事です。
なお、実際の株主優待の受け取りは、権利確定日から数日から数週間程度の期間があります。
具体的な受け取り方法や日程は、企業によって異なります。
いくらで買えるのか
株主優待の獲得に必要最低金額を把握することも重要です。
いくら魅力的な優待でも手が届かないくらい高い株価であれば現実的には手にすることができないからです。
多くの場合は、100株単位で企業の株式を購入することができます。
なお、株主優待の受け取り権利も100株からとしている企業が大半ですが、中には200株以上、300株以上の保有でないと株主優待を受け取ることができない場合もあります。
つなぎ売りの対象か
つなぎ売りとは、株主優待をお得にゲットできる可能性のある取引方法の一つです。
現物で保有している銘柄を信用取引で売建することで、保有銘柄の株価下落リスクを抑えることができます。
つなぎ売りを活用すれば株価変動の影響を受けることなく優待を手に入れることできるメリットがある一方で、信用新規売りの取引手数料、貸株料や逆日歩(ぎゃくひぶ)といったコストがかかる点はデメリットと言えます。
どの市場に上場しているのか
民間企業の場合、どんなに優良な企業であっても株価の下落がつきまといます。
多少の株価の下落ならまだ許容できるかもしれませんが、最悪の場合は倒産することもあります。
その場合は、せっかく購入した株式も無価値です。
企業の健全性を測る尺度として、どの市場に上場しているかがあります。
「必ずそうなる」とは言えませんが、基準の高い市場ほど、企業の健全性も高いです。
したがって、株主優待を実施している企業がどの市場で取引されているのかも知ることが重要です。
配当利回りも十分か
株主優待を実施している企業の株式を購入するかどうかにあたっては配当利回りを確認することも大事です。
せっかく株主優待を実施していても、配当がイマイチなら、「配当+株主優待」のトータルでのメリットは薄まってしまうからです。
逆日歩があるかどうか
逆日歩(ぎゃくひぶ)とは、制度信用取引で売建をしている方が支払うことがある追加コストのことです。
追加コストである以上、逆日歩がない方がいいということになります。
年に複数回もらえるか
企業によっては年に複数回株主優待をもらえるところもあります。
1年に2回以上株主優待がもらえる企業を探してみましょう。
PBR1倍以下かどうか
PBR(Price-to-Book Ratio)が1倍以下の企業は、企業の時価総額が自己資本の総額よりも低いことを示しています。
一般的に、PBRが1倍以下の企業は、財務状況が厳しい場合がありますが、その一方で、企業が利益を出せるようになれば将来的に株価が上昇し、株主にとっては利益を得る機会となる可能性があります。
PBRと株主優待の相関性は薄いと言えますが、PBRが1倍以下の企業は、財務状況が厳しい場合がありますので、購入前にはチェックすることがおすすめです。
楽天証券なら全部チェック可能!
ご紹介した、株主優待でクオカードを選ぶ際のポイントは楽天証券ならすべてチェック可能ですよ。
まずは「金券」で検索!
まずは「優待内容」から「金券」を選択します。
なお、金券の中にはクオカード以外の金券(ギフトカードなど)も含めて表示されます。
ただし、優待内容がクオカードかどうかは検索結果を見れば分かります。
優待内容がクオカードの場合
権利権利月
「権利確定日の属する月」、つまり「権利確定月」単位で検索することが可能です。
権利確定月が近い株式に投資することで、手元の資金を効率的に投資することができます。
あるいは、狙っている株式の権利確定月を把握することで、計画的な資金づくりも可能です。
優待獲得に必要な最低金額
優待獲得に必要な最低金額を次の範囲に絞りこんで検索することができます。
下限
- 下限なし
- 5万円
- 10万円
- 15万円
- 20万円
- 30万円
- 50万円
- 100万円
- 150万円
上限
- 上限なし
- 5万円
- 10万円
- 15万円
- 20万円
- 30万円
- 50万円
- 100万円
- 150万円
つなぎ売り
制度信用取引で新規売りが可能な銘柄、また、一般信用取引で短期(14日)売りができる銘柄を指定して検索できます。
上場市場
次のカテゴリーから市場を選択することができます。
配当利回り
次の区分から配当利回りを指定することができます。
- 指定なし
- 1%以上
- 2%以上
- 3%以上
- 4%以上
- 5%以上
こだわり条件(逆日歩なし、年複数回優待、PBR1倍以下)
以下の3項目については「こだわり条件」として選択が可能です。
- 逆日歩なし
- 年複数回優待
- PBR1倍以下
なお、「逆日歩なし」とは、前営業日に逆日歩が発生していない銘柄を検索します。
検索してみた!
以下の条件で検索してみました。
- 優待内容:金券
- 権利確定月:3月
- 優待獲得に必要な最低金額:下限なし~20万円
- つなぎ売り:一般信用と制度信用の両方
- 上場市場:東証プライム市場
- 配当利回り:3%以上
- こだわり条件:年複数回優待
21件が該当しました。
なお、21件中クオカードがもらえるものは12件でした。
皆さんのお好みの条件で探せるのでとても便利だと思います。
ぜひお試しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。