食欲全開!元を取るための回転寿司食べ放題のテクニック10(かっぱ寿司編)

かなのん

今回は、回転寿司の食べ放題で元を取るためのテクニックをご紹介します。

※写真はイメージです。

目次

「元を取る」という食べ方は別ジャンルの楽しみ方

「元を取る」という食べ方に抵抗感を持つ方も多いと思います。

家族や友人との会話を楽しみながら、おいしいものを適量に食べるのが一番だと考える方もいるでしょう。

とにかく元を取るために一生懸命食べるというのは本来の食事の楽しみ方ではないかもしれません。適度な満腹感を超えてまで食べ続けるというのは不健康かつ危険でさえあります。

しかしながら、私は「元を取る」という食べ方は別ジャンルの楽しみ方だと思っています。その中でも回転寿司の食べ放題は「元を取る」という食べ方に適していると思います。

とにかくコスパ重視でお得に回転寿司を食べたい、どこまで食べられるか試してみたい、という楽しみ方があってもいいと思います。

この記事では、そのような楽しみ方をしたい方へのテクニックをご紹介したいと思います。

「元を取る」を再定義する

最初に明確にしておきたいのが、ここでいう「元を取る」の定義です。

仮に1,000円で食べ放題のお店があったとして、そこであなたが一皿120円のお寿司を10皿食べたとします。

合計は1,200円です。(120円×10皿)

食べ放題の料金として支払ったのが1,000円ですので、12皿食べたら「元が取れた」と思うかもしれません。

実際、このような状態を「元を取る」という場合が多いです。

一般には「自分が投じたお金以上の価値を得ること」を「元を取る」と言いますので、上記の例の場合も、人によっては「元が取れた」と満足感を得られるかもしれません。

しかしながら、見方によっては、結局はあなたは損をしている、つまり「元が取れていない」とも言えます。

それは、最終的にはお店が利益を確保しているからです。

一皿120円のお寿司の価格の中には原材料のほかに、お店の運営費(人件費・光熱費など)や利益が含まれています。

もしお寿司の原材料代(お米・ネタ)だけで120円かかったとして、それを120円で売っていたのではお店はもうかりません。完全に赤字です。したがって、お店の立場からすると、販売価格は原材料よりも高く設定しなければなりません。

回転寿司の場合、ネタにもよりますが、原価(原材料代)は30%から50%程度と言われています。

お客の立場からは「1200円分のお寿司を1000円で楽しめたからお得」と考えることもできますが、その程度ではお店はしっかりと利益を確保します。

そこで、ここでは「元を取る」を「原価以上の食事をする」と再定義することにします。

原価以上の食事ができたなら文句なしに「元が取れた」と言えるでしょう。

また、「原価以上の食事をする」と定義することにより、目標が数値化されます。

これにより、「得をした気分になった」、「お腹いっぱい食べることができた」というこれまでの感覚的な満足感ではなく、「原価ベースで〇〇円分の食事ができた」という定量的な達成感を味わうことができます。

回転寿司の食べ放題は「元を取る」という食べ方に適している

「食べ放題」は回転寿司に限ったサービスではありません。ホテルのビュッフェ、中華料理など様々な「食べ放題」があります。

その中でも回転寿司は「元を取る」という食べ方に適していると思います。それは次の理由によるものです。

  • 一皿あたりの単価の確認が可能
  • 合計で何皿食べたかの確認も可能

つまり、食べた単価とその合計を把握することができるので、金額ベースでいくら食べたのかの検証がしやすいのです。

今回挑戦した食べ放題では、タッチパネルや会計後のレシートで何をどれだけ食べたのかが分かります。

ホテルのビュッフェや中華料理などではこのような計算は難しいです。何をどれだけ盛り付けたのか、その単価はいくらなのか、どのくらい食べたのかを計算したり、記録したりすることは回転寿司に比べてはるかに手間がかかってしまいます。

食欲全開!元を取るための回転寿司食べ放題のテクニック

今回私が挑戦したのはかっぱ寿司での食べ放題です。

一人でこんなに食べました。

下のレシートでお分かりの通り、

  • 3,280円(税込)の食べ放題コースで
  • 45点分を
  • 一人で

食べました。

それでは、ここから元を取るための回転寿司食べ放題のテクニックをご紹介します。

元を取りにいくと割り切る

後でご紹介するテクニックとも重なる部分もありますが、「元を取る」ことを目標にするのであれば、他の要素は捨てる覚悟が必要です。

他の要素の例は次のようなものです。

  • 栄養バランス
  • 適度な満腹感
  • 友人・家族との会話
  • 周囲の視線
  • ゆっくりとした食事
  • SNSなどのための写真・動画撮影

これらは「元を取る」うえでの阻害要因になりかねません。

販売価格ではなく原価に着目する

「元を取る」のであれば販売価格ではなく原価に着目しましょう。

メニューの中にはあなたが食べたいものがたくさんあると思います。「元を取る」ことを目標にするのであれば「食べたいもの」を食べるのではなく「原価が高いもの」を選んで食べましょう。

そして、あなたが食べた料理の原価の合計が支払った料金を上回ることを目標にしましょう。

お寿司のネタごとの原価は公表されていませんが、回転寿司においては以下のネタの原価が比較的高いと言われています。

  • まぐろ
  • 中とろ
  • いくら
  • うなぎ
  • ほたて
  • 赤えび
  • はまち

これらのネタの原価率を一律40%とした場合の原価を計算してみましょう。

これらのお寿司は通常のメニューとして注文した場合の値段が公表されています。

例えば私がチャレンジした時の「まぐろ」の値段は110円でした。

仮に「まぐろ」の原価率を40%とした場合、原価は44円になります。(110円×40%)

同様に「ほたて」は363円でしたので、原価率を40%とした場合の原価は145.2円になります。(363円×40%)

このようにしてあらかじめ寿司ネタごとにおよその原価を計算しておきます。

以下は私が実際に事前に準備したリストです。原価が高いとされているネタや単価が高いメニューをもとに原価を集計したものです。原価率は一律40%としました。

※中とろは通常メニューにはないため、他の回転寿司店での価格などを参考にしました。

メニュー単価(円)原価率原価(円)
まぐろ11040.00%44
活〆はまち11040.00%44
中とろ172.540.00%69
赤エビ18740.00%74.8
ほたて36340.00%145.2
うなぎ27540.00%110
いくら18740.00%74.8
鉄火巻18740.00%74.8
ねぎとろ巻18740.00%74.8
とろサーモン18740.00%74.8
肉吸いうどん42940.00%171.6
アサリの味噌汁24240.00%96.8
茶碗蒸し24240.00%96.8

何をどれだけ食べるのかの目標を定める

勉強でも遊びでも仕事でも目標設定は重要です。目標があるから一生懸命になれますし困難を乗り切れるのです。

無計画なままで食べ放題にチャレンジした場合、おいしそうなメニューの写真に目移りしてつい原価が低いものを注文してしまうかもしれません。また、あと少し頑張れば元が取れるのに「もうお腹がいっぱい」と満足感を得た時点で目標を達成したつもりになってチャレンジを終了してしまうかもしれません。

したがって、事前に下調べをちゃんとして何をどれだけ食べるのかの目標を定めることがとても重要です。

先ほどの単価のリストをもとに、何をどれだけ食べれば原価を超えるのかをシミュレーションしてみましょう。

例えば、「まぐろ」を食べ続けることで原価に到達するには何皿注文しなければならないでしょうか。

先ほどの例では、「まぐろ」の原価率を40%とした場合、原価は一皿あたり44円でした。(110円×40%)

食べ放題の料金は3,280円ですので、原価を超えるためには75皿以上(3,280円÷44円≒74.5454…)注文しなければならないことになります。

制限時間は70分しかありません。ラストオーダーはその20分前であることも考えると75皿はちょっと現実的ではありません。

原価は「単価×原価率」で求められます。原価率が同じならば単価が高いほうが原価も高くなります。

つまり、元を取るためには単価と原価率の両方が高いネタを組み合わせることが大事になってきます。

実際の事前のシミュレーション表はこちらです。

メニュー単価(円)①注文数②原価率③原価の小計(円)④
(①×②×③)
まぐろ110340.00%132
活〆はまち110240.00%88
中とろ172.52040.00%1,380
赤エビ187240.00%150
ほたて363340.00%436
うなぎ275340.00%330
いくら187340.00%224
鉄火巻187140.00%75
ねぎとろ巻187140.00%75
とろサーモン187140.00%75
肉吸いうどん429140.00%172
アサリの味噌汁242140.00%97
茶碗蒸し242140.00%97
合計42合計3,329

合計42皿も注文しなければなりませんが、このシミュレーションならかろうじて原価(3,329円)が食べ放題の料金(3,280円)を超えます。

なお、他の寿司ネタが一皿で2握り分提供されるのに対して、「中とろ」は一皿で1握り分の提供でした。想定される1皿あたりの単価も高めでした。

そこで中とろを集中的に注文することで原価超えを狙うという作戦にしました。

ちなみに、実際の結果は以下の通りです。

メニュー単価(円)①注文数②原価率③原価の小計④(①×②×③)(参考)単価の小計⑤
(①×②)
まぐろ110240.00%88220
活〆はまち110340.00%132330
中とろ172.52040.00%1,3803,450
赤エビ187340.00%224561
ほたて363640.00%8712,178
うなぎ275240.00%220550
いくら187440.00%299748
鉄火巻187140.00%75187
ねぎとろ巻187040.00%00
とろサーモン187140.00%75187
肉吸いうどん429040.00%00
アサリの味噌汁242140.00%97242
茶碗蒸し242140.00%97242
合計44合計3,5588,895

当初の計画とは異なるところもありますが、原価の合計は3,558円でしたので当初の計画を上回って元を取ることができました。

また、参考に表示していますが、商品の単価ベースでは8,895円分食べた計算になります。食べ放題料金を大きく超える結果にもなりました。(中とろ単品は通常のメニューにないため推計に基づいています。)

※上記の集計では注文数が44点となっています。先ほどご紹介のレシートの45点とはなぜか1点分合いませんが、ここでは44点として集計しました。

一人で行く

食べ放題には少人数で、できれば一人で行きましょう。今回のかっぱ寿司は一人でも食べ放題の予約ができました。

一人なら友人や家族との会話に気を取られることはありません。

また、回転寿司の場合、一人でも複数人でも一度に注文できる皿数には同じ制限(1回につき4皿まで)がある場合もあります。効率よく注文したいのであれば最少人数で行くのがベストです。

空いている時間に行く

限られた時間内に多くの注文をするためには平日の夕方(ランチタイムとディナータイムの中間くらい)の空いている時間帯を狙いましょう。(混み合う曜日(土日祝日)には食べ放題を実施していない場合もあります。)

私が予約をした日時は平日の午後4時でした。訪ねたときは、お店の外は平日にもかかわらず観光客で人だかりでしたがお店の中は比較的空いていました。

そのおかげか、頼んだお寿司がなかなか来ないというイライラは一切ありませんでした。

ペースを確認する

何をどれだけ頼んだのかをこまめにチェックしてペースを確認することも大切です。

注文のタッチパネルで何を頼んだかの履歴が分かる場合がありますので、目標のペースに到達しそうかどうか、予定通りの注文ができているかの把握をしましょう。

かっぱ寿司の場合は以下のような感じで食べ放題でも注文履歴の確認ができます。

動画や写真撮影は最小限にする

食べ放題の体験を残しておきたい、SNSなどでシェアしたいと思うかもしれませんが、限られた時間の中ではそれらも元を取るための阻害要因となりかねません。

SNS映えする写真や動画を取るために時間を費やしすぎては食事の時間が削られてしまいます。

時間中はできるだけ食べることに集中するようにしましょう。

飲み放題は頼まない、水やお茶はあまり飲まないようにする

食事中は水やお茶を飲まないようにすることがおすすめです。アルコールやジュースなどの飲み放題のセットは論外です。

水やお茶を飲みすぎるとお腹がふくれてしまいます。また、飲み放題の原価は安いものが多いですので「元を取る」ハードルがさらに高くなってしまいます。

食べられる分だけ注文する

食べきれない量を注文して結局残してしまったら持ったいないですし、お店にも失礼です。他のお客さんに提供できたであろう食材が無駄になり、さらに廃棄コストなどの形でお店に負担がかかる場合もあります。

残した場合はその分だけお店から料金を求められる場合もあります。

食べられる分だけ注文して食べきるのはマナーでもあり、食べ放題にチャレンジするうえでのルールでもあると考えましょう。

体に異変を感じたらストップ!

気分が悪いなどの異変を感じたらチャレンジをストップしましょう。次のチャレンジの機会があります。このようなチャレンジが向いていない方も多いと思います。

チャレンジできる方が、無理のない範囲で行うのがちょうどいいと思います。

それでも結局はお店の勝ち?

いかがでしたでしょうか。

さすがにここまですれば、食べ放題で「元を取った」達成感が得られるでしょう。

その反対に、お店は「損をした」ということになるのでしょうか。私はそうは考えません。お店側は自分にメリットのない販売戦略は実施しないからです。

そもそもいくら食べ放題とはいえ、回転寿司で一人あたり3,280円の価格設定は高めと言えます。これくらいの値段なら一般のお寿司屋さんでも十分満足のあるネタや量のお寿司を楽しめるでしょう。

また、お店にとっては平日や土日祝日、昼夜を通じて、全体的にどのように売上を伸ばすのかが課題です。

黙っていてもお客さんが来店する土日祝日ではなく、客が比較的少ない平日に少しでも売上を増やせれば全体の売上を底上げすることができます。

普段は外食をしない日時に回転寿司店で3,280円を費やすことを決めた時点で私は「負けていた」のかもしれません。

お店としての話題性もあると思います。期間や店舗限定の「食べ放題」で潜在顧客を引き付けたり、SNSやニュースなどで取り上げられたりすれば、多少の損は「宣伝費」程度で済むのかもしれません。

原価率を40%として想定しましたが、企業努力により実際の原価率はもっと低いのかもしれません。

これらの通り、お店にとってはさまざまな思惑や戦略が絡んでの「食べ放題」の実施なのだと思います。

今回ご紹介した食べ方ばかりをお客さんにされたらお店はとてもやっていけず、「食べ放題」のメニューや価格を見直したり、最悪の場合、「食べ放題」を中止したりしてしまうかもしれません。

「勝った」、「負けた」にこだわるのではなく、お店とのWIN-WINの関係を保ちつつ、おいしい料理をほどよく楽しむのが一番なのかもしれませんね。

かなのん

最後までご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

かなのんです。
ごく普通の40代サラリーマンです。
企業型DC(企業型確定拠出年金)を含めた純金融資産の評価額は1億円超の「億り人」です!
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