円高と円安のメリット・デメリットと投資のタイミング

かなのん

円高と円安のメリット・デメリットを理解して投資のタイミングに役立てましょう。

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円高と円安のメリット・デメリットと投資のタイミング

かなのん

円高と円安のメリット・デメリットと投資のタイミングについては一般的に次のことが言えます。

円高のメリットとデメリット

(メリット)海外通貨で取引される金融商品を買うチャンスになる

(デメリット)海外通貨で取引される金融商品を売るタイミングとしては不利になる

円安のメリット・デメリット

(メリット)海外通貨で取引される金融商品を売るチャンスになる

(デメリット)海外通貨で取引される金融商品を買うタイミングとしては不利になる

順にご説明いたします。

クイズ:円高?それとも円安?

かなのん

いきなりですが、クイズです。

これまで1ドル=100円で交換できていましたが、ある日から1ドル=120円での交換になりました。これは「円安」になったのでしょうか。あるいは「円高」になったのでしょうか。

答えは「円安」です。

かなのん

1ドルあたりの円の交換価値が「100円」から「120円」に高くなったので「円高」ではないかと思われる方もいらっしゃったかもしれません。

実際にはこの逆なのです。次以降で説明します。

円高と円安の関係

例えば、あなたがオンラインショッピングでアメリカから1ドルの商品を購入しようとしているとします。

「1ドル=100円」でドルと円を交換できるのであれば、あなたが1ドルの商品を買うために用意しなければならない日本円はいくらでしょうか。

そうです。100円です。(為替手数料や税金などは考慮しないものとします)

今度は、あなたがオンラインショッピングでアメリカから1ドルの商品を購入しようとしたときの円の交換価値が「1ドル=120円」だったとします。

あなたが1ドルの商品を買うために用意しなければならない日本円はいくらでしょうか。

そうです。120円です。

つまり、「1ドル=100円」から「1ドル=120円」に変わったことで、同じ1ドルの商品を買うために、あなたは20円余計に支払わなければならないことになります。

これは、円のドルに対する相対的な価値が低くなってしまったことを意味します。

20円余計に円を支払わないと1ドルと交換してくれないからです。

ドルに交換するために以前よりもより多くの日本円が必要となってしまう、この状態が「円安」なのです。

逆のパターンで考えてみましょう。

ハワイ旅行を計画していたときは「1ドル=100円」でしたが、実際にハワイ旅行を楽しんでいるときには「1ドル=90円」になったとします。

おしゃれなレストランでの食事に100ドルかかった場合、もし「1ドル=100円」であれば、10,000円分の日本円が必要でした。(「1ドル=100円」なので「100ドル=10,000円」)

実際に海外旅行を楽しんでいるときには「1ドル=90円」だったのですから、100ドル分の食事の支払いには9,000円分の日本円で十分ということになります。「1ドル=90円」なので「100ドル=9,000円」)

つまりこの場合は、円のパワーが強いので、より少ない円で、ハワイでより多くの買い物やぜいたくな食事を楽しむことができるということになります。

同じ額のドルを交換するのに以前よりもより少ない日本円で済む、この状態が「円高」なのです。

ドルから見た場合は逆

円とドルの関係に関して、「円が高い」ということは、別の言い方では「ドルが安い」ということになります。

逆に、「円が安い」ということは、別の言い方では「ドルが高い」ということになります。

このように、円高・円安は、対象となるもう一方の通貨と表裏一体の関係にあることも知っておきましょう。

円高と円安のメリット・デメリット

円高のメリット・デメリット

かなのん

円高のメリット・デメリットは次のとおりです。

メリット

・海外の通貨、あるいは海外通貨で取引されるものを安く購入することができる。

このメリットについては先ほどご説明のとおりです。

かなのん

円高のときは円のパワーが強いので、輸入業者は、海外の通貨、あるいは海外通貨で取引されるものを「大人買い」できるのです。

「円高は輸入業者に有利」というのはこのような理由があるからです。

デメリット

・海外の通貨、あるいは海外通貨で取引されるものを日本円に換算した場合に、評価が下がってしまう。

例えば、「1ドル=120円」のときに、120円と1ドルとを交換することで購入した、1ドル分の価値がある商品があったとします。

この購入した商品を未使用のまま「1ドル=100円」のときにアメリカへ転売した場合は、1ドルの交換価値は100円ですので、100円分しか手元に残りません。

つまり、同じ1ドル分の価値のある商品の取引であっても、円高になってしまったため、円換算後は低い価値評価となり、損失が発生してしまいます。

「円高は輸出業者に不利」というのはこのような理由があるからです。

円安のメリット・デメリット

かなのん

円安のメリット・デメリットは次のとおりです。

メリット

・海外の通貨、あるいは海外通貨で取引されるものを日本円に換算した場合に、円換算後の評価が上がる。

例えば、日本の100円ショップが、日本で販売している商品をアメリカに輸出して、アメリカで「1ドルショップ」を展開したとします。

現地での売上が同じ1ドルであっても、「1ドル=100円」なら円換算後は100円が手元に残り、「1ドル=120円」なら120円が手に入ります。

つまり、「1ドル=120円」の場合は、「1ドル=100円」の場合に比べ、円安の恩恵として「120円-100円=20円」分の利益を得ることができます。

かなのん

したがって、円高の場合とは逆に、「円安は輸出業者に有利」と言えます。

デメリット

・海外の通貨、あるいは海外通貨で取引されるものを購入するためにより多くの日本円が必要となる。

「1ドル=100円」であれば、1ドルの商品を購入するのに100円あれば十分だったのが、「1ドル=120円」の円安となった場合は、1ドルの商品を購入するのに120円必要になってしまいます。

つまり、円安のときには輸入業者は、海外の製品を仕入れるためにより多くの円を用意しなければならないことになります。

かなのん

したがって、円高の場合とは逆に、「円安は輸入業者に不利」と言えます。

(参考)「円高」、「円安」のイメージの簡単な覚え方

かなのん

「円高」、「円安」のイメージの簡単な覚え方をご紹介しますね。

ここまでご覧いただいた方は、1ドル=120円から1ドル=100円になるのが、なぜ「円高」になるのかご理解いただけたかと思います。実は私は最初はなかなか理解できませんでしたが、簡単な覚え方を見つけました。

英語では「円高」を「strong yen(強い円)」、円安を「weak yen(弱い円)」と言います。

「高い」か「低い」かよりも、「強い」か「弱い」かの方がイメージをつかみやすいと思います。

私はそのように理解してから頭が混乱することはありませんでした。

「円高(えんだか)」ではなく「円強(えんつよ)」、「円安(えんやす)」ではなく「円弱(えんよわ)」として覚えるのです。

(※「円強(えんつよ)」、「円弱(えんよわ)」は正式な用語ではありません)

  • 円のパワーが強いときは、海外の通貨、あるいは海外通貨で取引されるものを大人買いできる。
  • 円のパワーが弱いときは、海外の通貨、あるいは海外通貨で取引されるものを購入するためにはより多くの円が必要となる。

ご参考になればと思います。

(まとめ)円高と円安のメリット・デメリットと投資のタイミング

かなのん

それでは、円高と円安のメリット・デメリットと投資のタイミングについてのまとめです。

円高のメリットとデメリット

(メリット)より少ない日本円で海外通貨と交換できるため、海外通貨で取引される金融商品を買うチャンスになる

(デメリット)ドルを円換算する場合は円が相対的に低い評価となってしまうため、海外通貨で取引される金融商品を売るタイミングとしては不利になる

円安のメリット・デメリット

(メリット)海外の通貨を日本円に換算した場合に円換算後の評価が上がるので、海外通貨で取引される金融商品を売るチャンスになる

(デメリット)海外通貨を購入するのにより多くの日本円が必要となるため、海外通貨で取引される金融商品を買うタイミングとしては不利になる

その他

「円高(えんだか)」ではなく「円強(えんつよ)」、「円安(えんやす)」ではなく「円弱(えんよわ)」として覚えるとイメージしやすい。

かなのん

いかがでしたでしょうか。参考になる情報がございましたでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

かなのんです。
ごく普通の40代サラリーマンです。
企業型DC(企業型確定拠出年金)を含めた純金融資産の評価額は1億円超の「億り人」です!
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