今回は、私の新NISA制度(新しいNISA)のポートフォリオをご紹介したいと思います。
私の選択(ポートフォリオ)
証券口座:楽天証券
つみたて投資枠
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):毎月5万円
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド:毎月5万円
成長投資枠
一般口座の配当金・分配金を上記の2投資信託に再投資予定
楽天証券を選んだ理由
- 「楽天キャッシュ」で0.5%のポイント還元が得られる
- 「楽天カード」でも0.5%のポイント還元が得られる
楽天証券なら「楽天キャッシュ」と「楽天カード」でそれぞれ5万円ずつ毎月の積み立てをすることができます。
月単位で合わせて10万円ですので年間では120万円になります。
新NISA制度(新しいNISA、以後「新NISA」)の「つみたて投資枠」の年間投資枠も120万円ですので、この組み合わせで「つみたて投資枠」の年間投資枠をフルに活用することができます。
「楽天キャッシュ」なら、楽天カードからのチャージ額に対して一律0.5%のポイント還元が得られます。
「楽天カード」でも一律0.5%のポイント還元が得られます。
年間120万円分利用したとして0.5%分だと合計6,000円分のポイント還元になります。
還元率0.5%は低めかもしれませんが、銀行引き去りにしてもこのような還元は全くありません。どうせやるなら少しでもお得に始めたいものですね。
下(⇓)の画面は私の実際の設定の画像です。
なお、私の場合、年間の受取配当金・分配金が約150万円(税引後)ありますので、数値的には既存の金融資産からの受取配当金・分配金だけで新NISAの積み立てをすることができます。
投資信託を選んだ理由
- 投資信託の中で再投資ができる
- 分散投資が可能
- 非課税枠をちょうど使い切ることができる
投資信託の中で再投資ができる
新NISAにおいては、非課税保有限度額は1800万円と決めれています。
例えば、100万円分の株式を新NISAに投資し、5万円の配当を得たとします。そしてさらにその5万円を元手に同じ株式を新NISAに投資したとします。
その5万円分は新たな投資をしたことになりますので1800万円の非課税枠から5万円分が減ってしまいます。
投資信託(再投資あり)の場合は違います。
投資信託(再投資あり)の場合は、投資信託の運用により発生した配当金や分配金が同じ投資信託に自動で再投資されます。この場合、1800万円の枠から再投資分が減ることはありません。
例えば、100万円分の投資信託を新NISAに投資した結果、5万円相当の配当金が得られたとするとその5万円分は同じ投資信託の買付のために自動的に投資されます。この5万円は非課税枠から減ることはありません。
簿価(非課税枠の評価額)はあくまで買付当時の100万円のままです。
このように、非課税枠を追加で消費することなく再投資を繰り返すことができる点が投資信託(再投資あり)のメリットです。
しかも新NISAでは非課税保有期間の無期限です。
今まで非課税のまま無期限で再投資できることなど考えられませんでした。複利の力を活かして5年後、10年後に投資信託がどのように成長するのか、今からとても楽しみです。
分散投資が可能
投資信託なら、様々な株式や債券などを組み合わせて一つのパッケージとして商品化されていますので分散投資が可能です。これも投資信託のメリットの一つです。
皆さんは「卵は一つのカゴに盛ってはいけない」という格言をご存知でしょうか。
これは「Don’t put all your eggs in one basket.」の和訳で、投資の世界では「対象の金融資産を一つに集中させずに分散したほうがよい」という意味で使われます。
分散投資には以下の特徴、メリットとデメリットがあります。
分散投資の特徴:成果のばらつきをもらたす
- 分散投資を行うことで、成功する確率と失敗する確率が分散されるので成果のばらつきを確率的に生じさせることができます。
- その結果として、大儲けするかすべてを失うかかといった、極端な結果が出る確率を減少させることができます。
分散投資のメリット
- 極端な「負け」の確率を軽減できる。
- 平均的なリターンを得られる確率が高まる
分散投資のデメリット
- ハイリターンが得られる確率は低くなる。
- たとえ分散投資を行ったとしてもリスクはゼロにならない。(限りなくゼロに近づくがゼロにはならない)
長期の資産運用においては、分散投資をすることで、より確実にリターンを狙うことが可能です。
非課税枠をちょうど使い切ることができる
つみたて投資枠ではもちろん投資信託で積み立てしていくつもりですが、成長投資枠でも投資信託を購入する予定でいます。それは非課税枠をちょうど使い切ることができるからです。
新NISAの年間投資枠は「つみたて投資枠」が120万円、成長投資枠が240万円と決められています。合計最大年間360万円まで投資が可能です。また、非課税保有限度額が全体で1800万円であることはこれまで申し上げたとおりです。
株式やETFは100株あたりや一口あたりといった単位で購入します。実際の購入金額は偶然でなければちょうど1万円単位になることはありません。
新NISAの限度額をちょうど使い切ることを考えた場合、株式やETFのように1000円や1万円といった円単位で買うことができない金融商品は不向きです。
投資信託なら1000円、1万円といった単位で購入することができますので非課税枠をフル活用することができます。
この2つの投資信託を選んだ理由
- 信託報酬がとても安い
- 日本を含む全世界の株式に投資するオールインワンタイプである
信託報酬がとても安い
信託報酬とは、平たく言うと「金融商品の運営コスト」です。
信託報酬はパーセント(%)で表されます。
購入した金融商品の価格から、その率(%)に応じて自動的に信託報酬が差し引かれます。
通常の場合は、信託報酬は資産運用の成果にかかわらず、保有コストしてかかります。長期間に渡る投資ですので、コスト(≒信託報酬)の差が将来の資産形成の大きな差になります。
なお、証券口座に表示されている取引価格はすでに信託報酬が差し引かれた額ですので、別途支払う必要はありません。
したがって、できるだけ信託報酬が安いものを選ぶことが重要です。
今回私が選んだ2つの投資信託はいずれも信託報酬は約0.06%です。
初めての方はこれが高いのか安いのか分からないかもしれませんが、これはとても安いです。
信託報酬に関して投資信託と比較対象となりうるものに、日本国内のETFや海外のETFがあります。
中でも、アメリカのETFは規模が大きいため、コストメリットを生かして経費率(投資信託でいう信託報酬に相当)も低いものが多いです。
代表的なアメリカのETFに全世界の株式を対象とした「VT」(Vanguard Total World Stock ETF)がありますが、このETFの経費率は0.07%です。(記事更新時点)
今回私が選んだ2つの投資信託はいずれもこの「VT」よりも信託報酬(≒経費率)が低いのですから、もうよく分からないほどに安いです。
私は「VT」での投資もしていますが、日本円と外貨との交換にコストがかかることや確定申告の手間を考えると、新NISAに乗り換えることを検討してもよいかもしれません。
日本を含む全世界の株式に投資するオールインワンタイプである
ETFや投資信託のような商品がなかったら、分散投資をするためには個別銘柄を一つ一つ購入しなければなりません。
株の中には購入単位がとても高いものもありますし、流通している株の銘柄も非常にたくさんありますので、個別銘柄を購入して分散投資をするのは個人投資家にとってあまり現実的ではありません。
今回私が選んだ「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」はいずれも日本を含む全世界の株式に投資するオールインワンタイプです。
これ一つで世界の株式にまるごと分散投資したのと同等の効果が得られます。
似たような投資信託を2つ購入するのは、それぞれがどのような値動きをするのかを知りたいと思ったからです。
将来の値動きによっては、どちらかに集中したり、あるいは別の投資信託に入れ替えたりすることを検討していきたいと思います。
いかがでしたでしょうか。皆様のお役に立てる情報がありましたでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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