今回は、18歳からの株式投資のおすすめ銘柄をご紹介します。
18歳からは親権者の許可がなくても株式投資が始められる!
18歳になれば法律上の成人です。
一昔前までは成年年齢は20歳でしたが、今は18歳からです。
18歳ではまだできないこと(飲酒、喫煙など)もありますが、株式投資に必要な証券口座の開設は18歳からできます。
口座開設にあたり親権者の許可は必要ありません。
なお、投資にはリスクがあります。投資したお金が減ってしまうかもしれません。
でも、リスクなしにリターンはありません。
失敗すると分かっている無謀なリスクを取るのは勧めませんが、熟慮のうえでリスクを取ることは必要です。
万一失敗することがあっても少額でしたら許容範囲ですし、若いうちならいくらでも取り返すことができます。
若いうちから投資をすることで自分なりの投資スタイルを身に付けることができますし、それまではどこか他の場所で行われていたと思っていた企業活動を身近に感じることができますので自然と経済にも強くなります。
投資額は少なくとも立派な「株主」ですので投資家気分も味わえます。
それらの経験や投資スキルは就職活動にも有利になることでしょう。
若い皆さんもぜひできる範囲から投資を始めてみませんか。
いつかはきっと資産を大きく増やすことが期待できますよ。
せっかくなら株主優待がもらえるものから始めよう!
株主優待とは、株主に対して企業が特典を提供する制度のことです。
株主優待を実施する企業とその株式を購入する個人投資家のそれぞれにメリットがあります。
- 企業側のメリット:魅力ある株主優待制度を実施することで、個人株主を長期的・安定的に囲い込むことができる。
- 個人側のメリット:株価上昇や配当に加え、株主優待の受け取りも期待できる。
株主優待の種類は企業によって異なります。
株主優待の種類としては、割引クーポンや優待券、商品サンプル、株主限定イベント招待、株主専用のサービスなどがあります。
実物でそのようなサービスを得ることは投資を続けるうえでのモチベーションになりますし、その企業をさらに深く知るよい機会になります。
よって、若い皆さんが投資を始めるなら株主優待銘柄から始めることをおすすめします。
注意していただきたい点
株主優待がもらえるタイミングについて
株を購入したら即座に株主優待をもらえることが確定するわけではありません。
株主優待を受けるためには、権利確定日(通例は決算期末日)から2営業日前までに株式を購入する必要があります。株式は買付けしてから受け渡されるまで2営業日かかるためです。
例:ある企業「ABC株式会社」の株主優待を受けるための権利確定日は、決算期末日である20XX年6月30日とします。
権利確定日の特定
ABC株式会社が公表する株主優待に関する情報や、公式ウェブサイトに掲載される決算発表などを確認します。
そこから権利確定日が20XX年6月30日であることを確認します。
株式購入のタイミング
株主優待を受けるためには、権利確定日の2営業日前までに、つまり20XX年6月28日までに株式を購入する必要があります。株式の購入は証券会社を通じて行います。
株式の取引と受け渡し
20XX年6月28日までに証券会社でABC株式会社の株を購入しました。
この取引は、取引日から2営業日後の20XX年6月30日に株式の受け渡しが行われます。
この受け渡しの日が権利確定日となります。
逆を言えば、権利確定日にさえ株式を保有していれば、その直後に株式を売却しても株主優待はもらえます。
株主優待がもらえるのは権利確定のしばらくあと
権利確定日の直後に株主優待がもらえるわけではありません。
もっとも多いパターンは、3月の決算(権利確定日の属する月)の後、6月の株主総会の前後に株主優待をもらえるパターンです。
株主優待がもらえるのは権利確定日の属する月のおよそ3ヶ月後というのが目安になると思います。
その他知っておきたいこと
年に複数回もらえるものもある
株主優待の中には、中間決算の時期にも権利確定日を設けているものもあります。
その場合は、本決算と合わせて年に2回株主優待がもらえることになります。
中にはさらに多いものもあります。
長期保有などの条件が付く株主優待もある
株主優待は、長期的、安定的に株式を保有してくれる個人の株主を数多く確保するために多くの企業で導入されています。
しかしながら、企業の長期的、安定的な個人株主の獲得という目的とは反対に、株主優待がもらえる権利確定日だけ保有し、その後すぐに売却するというテクニックが流行っています。
株主優待の取得だけを目的とした短期売買の対抗策として、最低1年以上株式を保有していないと株主優待の受取権利が得られないようにするなどのルールを導入している企業もあります。
購入前に必ず適用ルールをチェックしましょう。
株主優待制度は改変が多い
株主優待は改変が多いです。
新たに株主優待制度が導入されたと思ったら、1年後にはもう廃止なんていうことは珍しくありません。
株主優待の改変・廃止はよくあることだと認識しておくと良いでしょう。
売買単位の基本は100株単位
証券会社のサイトで表示されている株価は1株あたりのものですが、基本的には100株単位での購入となります。
したがって、表示されている株価の100倍の資金が必要です。
また、株主優待も100株以上から受け取ることができるものがほとんどですが、例外として300株や500株以上の保有を条件づけているものもありますので注意しましょう。
おこづかいで始める18歳の株式投資!10万円以内のおすすめ株主優待
それでは、おすすめの銘柄をご紹介します。
なお、記事の情報は記載時点では最新のものですが、変更になっている場合があります。(都度更新いたします。)
日本電信電話 (9432)
株主優待に必要な資金:約17,000円
権利確定日:3月末
「NTT」としてで知られている企業です。
2023年に株式分割をしたことでとても買いやすくなりました。
ここ10年株価は緩やかに上昇を続けています。今後の株価の値上がりにも期待できる点でもおすすめです。
3%近い配当利回りも魅力的です。
100株以上の保有で株主優待として「dポイント」がもらえます。
ただし、株主優待の受け取りのためには2年以上の保有が必要な点が玉にキズです。
- 継続保有2年以上3年未満の株主:1,500ポイント
- 継続保有5年以上6年未満:3,000ポイント
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はるやまホールディングス (7416)
株主優待に必要な資金:約50,000円
権利確定日:3月末
「はるやま」や都市型の若年層向けブランド「P・S・FA」を展開する紳士服専門チェーンです。
100株保有すれば「15%割引券」2枚と「ネクタイまたはワイシャツまたはブラウス贈呈券」1枚がもらえます。
「15%割引券」は就職活動のスーツの購入に使えますし、「ネクタイまたはワイシャツまたはブラウス贈呈券」はワイシャツやブラウスとの交換に使えます。
社会人になってからも使えますので重宝すると思います。
長期保有の縛りがないので初回の権利確定日から株主優待を受け取ることができます。
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朝日放送グループホールディングス(9405)
株主優待に必要な資金:約70,000円
権利確定日:3月末と9月末
権利確定日が年に2回ということは株主優待をもらう機会も年に2回あるということです。
100株保有すれば年に2回、500円相当のクオカードをそれぞれもらうことができます。
株主優待を廃止する企業が相次ぐ中、長年クオカードをもらえているのでおすすめできます。(今後も株主優待制度が続くことを保証するものではありません。)
長期保有の縛りもないので、直近の権利確定日の保有で株主優待をもらえる点も魅力です。
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ビーアールホールディングス(1726)
株主優待に必要な資金:約40,000円
権利確定日:3月末と9月末
朝日放送グループホールディングスと同様、こちらも年に2回株主優待をもらえます。
いただけるものは500円相当のクオカードです。(年に2回ですので合わせて1000円分)
なお、こちらは1年以上継続しないともらえませんので注意してください。
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おすすめの証券会社は?
これから株式投資を始める方におすすめの証券会社はこちらです。
それぞれ特徴はありますが、この3社が競い合うように各種サービスを展開していますので、いい意味で似たり寄ったりのところもあります。したがって、この3社であれば問題ありません。
なお、日経新聞をタダで読めたり、株主優待銘柄を探しやすかったするという点では楽天証券がおすすめです。
楽天でよく買い物をする方、いわゆる楽天経済圏にいらっしゃる方ならなおさらおすすめです。
受け取った配当金はどうしたらいいの?
受け取った配当金や分配金は、「複利効果」を狙って、次の投資に充当しましょう。
「複利効果」とは、運用で得た収益をさらに元本に加えて投資することによって得られる効果のことです。
例えば、10万円を元手に投資して得た1万円の配当金や利子収入を消費に回すのではなく、さらに投資に回してより大きなリターンを狙うのです。
最初は10万円が元手でしたが、1万円を加えた11万円を元手として次の投資を行います。
差はわずかのように見えるかもしれませんが、これを繰り返すことにより、利益が利益を生み、雪だるまが坂を駆け下りるごとに大きくなるように資産がふくらんでいきます。
複利効果を最大限活用することで資産増加のスピードが格段に早くなります。
年利10%の金融商品を運用し、得られた収益をそのまま同じ商品に投資して運用すると、成果は次のようになります。※税金等の影響を除く。
1年:1.10倍(1.10✕1)
5年:約1.61倍(1.10✕5乗)
10年:約2.59倍(1.10✕10乗)
30年:約17.45倍(1.10✕30乗)
50年:約117.39倍(1.10✕50乗)
仮に手元に10万円あり、この結果の通り運用できたとすると、10万円が10年後に約26万円、30年後に約175万円、50年後には1,174万円にもなります。
実際には毎年確実に10%収益が得られる金融商品は存在しませんが、複利効果の大きさがお分かりいただけたかと思います。
複利効果で運用する習慣を身につけておくと将来ぐんぐんと資産が増えることが期待できます。
なお、100円や1000円で買える株はほとんどありませんので、少額資金を投資するとしたら投資信託がおすすめです。
いかがでしたか。
投資のコツをつかむためにも、早くから株主優待を受け取るためにも、複利効果を最大限に活かすためにも、早くから始めることをおすすめします。
私も最初はゼロからのスタートでしたが、今では年間100万円以上の配当金(分配金)を受け取ることができています。
ぜひ一緒に投資をしましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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