FIREとは?8000万円で早期リタイアできる?40代のリアルな感想

かなのん

今回は、金融資産5000万円を到達しての、FIREに関するリアルな感想についてまとめました。

目次

FIREとは(経済的な自立・早期リタイア)

FIREは、FIREムーブメントともいいます。

なお、FIREは、Financial Independence(経済的な自立)、 Retire Early(早期リタイア) の頭文字をとったものです。

「保有する金融資産からの運用益>支出」の状態を常に保つことができれば、働かなくとも自由な生活をすることが可能になります。

経済的な独立をして労働から解放され、残りの人生を好きなように行きたいという思想が特に若い世代に支持されています。

金融資産5000万円がFIREの入口と言われる

かなのん

いくらあったらFIREできるのかには様々な意見があり、決まった回答はありませんが、その中で支持されている意見の一つが「最低5000万円は必要」というものです。

仮に年間5%の運用益が見込める金融商品に5000万円を全額投資すれば、働かなくとも毎年250万円の不労所得が得られることになります。

生活を切り詰めれば、年間250万円でやりくりできるかもしれません。

そのような考え方が、「FIREには最低でも5000万円必要」の根拠になっているのだと思います。

私が金融資産5000万円を達成したとき

かなのん

私の場合は2021年3月に投資資産が5000万円を超えました。

40代半ばでの到達です。

コロナ禍による市況悪化でもマーケットから逃げずに、インデックス投資を中心に、基本的にはすべての保有資産をホールドし、時には買い足していきました。

その後の世界経済の持ち直しにより保有資産全体が大きく値上がりしたことで、自分の予想より早いタイミングで金融資産が5000万円に到達しました。

今では資産額は8000万円を超えています。企業型DC(企業型確定拠出年金)を含めた純金融資産の評価額は1億円超になりました。

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金融資産8000万円ではFIREできない(自分の感想)

かなのん

金融資産8000万円ではFIREできないというのが私のリアルな感想です。

実際には8000万でFIRE達成している方も多くいらっしゃるようです。うらやましい限りです。

理由1 運用益が不十分

かなのん

金融資産8000万では十分な運用益を確保することはできません。

私の場合、8000万円の金融資産からの収益(配当金や分配金)は税引後で年間約150万円くらいです。

これは私のポートフォリオによる影響もあります。

私が保有する金融商品の中には配当利回りが5%ほどの高配当のものもありますが、それがすべてではありません。中には配当利回りが1%未満のものもあります。

また、配当や売却益に対して税金が差し引かれることにも注意が必要です。

配当金や分配金のうち、だいたい20%程度が税金として持っていかれてしまいます。

私の場合、税引後で約150万円ほどの収益を得ていますが、これだけでは生活することはできません。

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理由2 運用成績も安定しない

かなのん

5000万円の金融資産を年間5%の利回りで運用できれば毎年250万円の不労所得が得られるというのは理論上の話です。

実際には、そのような理想的な結果を毎年キープするのはとても難しいです。

また、リスクとリターンには相関関係があります。

高いリターンが期待できる金融商品には、それなりのリスク(損失の可能性)があります。

元手を決して減らさずに常に年間5%の配当が保証される金融商品は存在しません。

あるとすればとてもいかがわしい商品です。

私の場合も、いくら金融商品を複数のカテゴリーに分散したとしても、世界経済全体が大きく落ち込むような出来事があったときには、資産全体が大きく減少してしまいました。

景況悪化により、保有する株の取引価格(市場価値)が減少し、さらには無配となったことでダブルパンチをくらったこともあります。

高いリターンを求めるほど、高いリスクと隣り合わせで運用成績が安定しないということは、金融資産が5000万円でも1億円でも同じです。

なお、金融資産の規模が大きければ大きいほどより大きな運用益が見込めますので、より大きな金融資産を持つほうがFIREの実現には有利です。

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理由3 支出が大きい

かなのん

私の場合、たとえ年間250万の不労所得を得られたとしても、その不労所得以外の収入なしでは支出を埋め合わせることはできません。

支出は、住まい(住宅ローンあるいは家賃)の費用、生活必需品の購入、子供の教育費、扶養家族の生活費などでたやすく250万を超えてしまいます。

年間250万円の運用益でFIREするためには、とにかく支出を抑えることが大事だと思います。

しかしながら、自分にとっては少しきゅうくつな生き方になってしまいます。

以下の条件のいくつか、あるいはすべてを満たしていれば年間250万円の運用益でFIREは可能かもしれません。

  • すでに持ち家がある。
  • 単身世帯(または家族が独立して扶養すべき家族がいない)である。
  • 株主優待やふるさと納税などの活用で生活費を軽減できる。
  • 物価の低い海外で生活する。

これらのような条件がない中では、たとえ金融資産1億円でもFIREには不十分かもしれません。

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FIREに関する現実的な選択肢

そうは言ってもFIREという考え方はとても魅力的です。

私なりに考えた、現時点におけるFIREについての現実的な選択肢は以下のとおりです。

「自分という資産」と「金融資産」のダブルエンジンで資産をさらに増やす

「自分という資産」と「金融資産」のダブルエンジンで、FIREに向けて、もっと資産を増やすという考えです。

仮にあなたの年収が300万円だとします。

もしこの300万円を年間5%の利回りの金融商品で増やすとしたらいくらの元手が必要でしょうか。

答えは6,000万円(300万円÷5%)です。

つまり、この場合、あなたは6,000万円の金融商品と同じ「お金を生む力」があるとも言えることになります。

これくらい価値のある、あなたという「資産(お金を生む力)」をFIREで捨ててしまってはもったいないです。

よって、一定の額に金融資産が到達したとしても、「自分という資産」と「金融資産」とのダブルエンジンでさらに金融資産を増やすというのが現実的だと思います。

具体的には以下のとおりです。

  • 金融資産自体を複利の力(再投資)で自ら増やし続ける。
  • 「自分という資産」から生み出された追加資本を金融資産に流し込むことでさらに金融資産を大きくする

なお、金融商品からの配当で得られた収入を「不労所得」と言うことがありますが、決して「不労(≒何もしない)」で得たわけではありません。

金融リテラシーを身につけ、社会情勢の流れをつかみ、リスクを取って投資を行った対価としての報酬です。

これらの金融リテラシーを維持、向上させるためにも、働くことで社会と接点を保ち続けることは有益だと思います。

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徐々に労働の比率を少なくする

完全なFIREは無理であっても、金融商品からの運用益が安定、拡大するにつれて、労働の比率を少なくすることは現実的なプランだと思います。

労働の比率を下げたことによって創出された時間を、自分の夢や、より価値のある活動(ボランティア活動)などに投じることができます。

お金のために働くのではなく、自己実現や他に価値のある何かのために多くの時間を費やすことができれば、あなたの人生はよりよいものになるでしょう。

FIREにはそれを後押しする力があるのだと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

かなのんです。
ごく普通の40代サラリーマンです。
企業型DC(企業型確定拠出年金)を含めた純金融資産の評価額は1億円超の「億り人」です!
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