今回は、投資を副業にするメリットとデメリットについてまとめました。
副業としての投資のメリットとデメリットについて
副業はかつては会社に内緒にしなければならないケースが多かったですが、新しい働き方の推進やコロナ禍を経て、企業も副業を後押しするようになっています。
企業側にとっては、副業を推進することで、本業以外の高度なスキルを持った従業員をお金をかけずに育成することができます。
また、給料に対する従業員の不満を抑えられる効果もあります。
そのような環境や考え方の変化から、副業が「公認」される時代になったのです。
様々な副業がある中で、投資を副業とすることを検討されている方もいらっしゃると思います。
そのような方を対象に、副業としての投資のメリットとデメリットを説明させていただきます。
まとめ
メリット | デメリット |
大きく稼ぐことができる可能性がある | すぐにお金が手に入るわけではないし、収入は安定しない |
FIREを目指せる | 元手(資金)が必要 |
労働者目線ではなく資本家目線の知識が身につく | 損失のリスクがある |
副業に費やす時間を節約できる | 知識の習得、資産形成に一定の時間を要する |
節約志向になる | 投資情報が気になる |
メリット
大きく稼ぐことができる可能性がある
投資のメリットの一つは、一瞬にして大きな資産を築くことのできる可能性がある点です。
投資なら、一夜にして大金持ちになることだって夢ではありません。
一方、時給や日給ベースでの副業ではそうはいきません。
それはそれぞれの収入を得る仕組みが違うからです。
投資の場合
- 投資した資産(株式や不動産)の成長性、収益性によって資産価値が変動する
時給や日給ベースでの労働の場合
- 労働時間や作業内容に応じた収入が限界である
また、投資の場合は、資産自体の価値向上からだけではなく、配当金や分配金からも利益を得ることもできます
。
私の場合、実際に資産を大きく増やすことができています。
FIREを目指せる
FIREは、FIREムーブメントともいいます。
なお、FIREは、Financial Independence(経済的な自立)、 Retire Early(早期リタイア) の頭文字をとったものです。
FIREの最大の目的は、残りの人生の支出をカバーするのに十分な不労所得を得ることにあります。
「保有する金融資産からの運用益>支出」の状態を常に保つことができれば、働かなくとも自由な生活をすることが可能になります。
経済的な独立をして労働から解放され、残りの人生を好きなように行きたいという思想が特に若い世代に支持されています。
労働からの収入に頼っていはいつまでも自分が働かなければ収入は途絶えてしまいます。
早いうちから投資を副業として始めれば、FIRE実現のための資産形成およびそのためのノウハウを身につけることができます。
労働者目線ではなく資本家目線の知識が身につく
投資の世界は奥が深いです。
また、世の中の出来事が投資資産の増減に直結します。
例えば、以下のような出来事です。
- 世の中の景気
- 為替動向
- 世界情勢
- 経営者の判断
- 消費者の好み、トレンドの変化
自分の資産がなぜ増えたのか、減ったのか、その理由を探ることで、自分の投資のセンスに磨きがかかります。
このような分析や思考を通じて、考え方が労働者目線から資本家目線になることも投資のメリットです。
労働提供型の副業の場合、収入アップのためには「いかに多くの時間働くか」、「いかに単価の高い仕事につくか」の2つが主な要素になります。
このような思考のままではいつまで経っても働き方も思考も労働者のままで終わってしまいます。
自分は運用額も知識もまだまだですが、それでも資本家や経営者の立場になったつもりで新聞を見たり、物事を考えられるようになったりしたのは投資による大きなメリットだったと実感しています。
副業に費やす時間を節約できる
投資なら時間はかからず、心にゆとりを持つことができますよ。
平日は会社員として働き、土日は別の仕事を副業としてこなす、このような働き方が持続可能でしょうか。
このような働き方は、新しいスキルを身につけたり、収入アップになったりするというメリットはありますが、自分や家族のための貴重な時間がなくなってしまい、心身ともに病んでしまうかもしれません。
その点、投資は違います。
投資においては働くのは「あなた」ではなく「あなたのお金」だからです。
あなたの投じたお金は株式や不動産などに形を変え、あなたが仕事している間や寝ている間も、あなたのために働いてくれます。
もちろん、投資においても一定の労力はかかりますが、使うのはどちらかというと「頭」です。「体」ではありません。
私が実践しているコツコツ投資(インデックス投資や株主優待の積み重ね)であれば、毎日株取引のために多くの時間を費やす必要はありません。
仕事をしながらでも、スキマ時間や土日の朝や夜などの自分だけの時間でできるのでおすすめです。
節約志向になる
投資を始めたばかりの方にとって、1万円を稼ぐのは大変ですが、身の回りの無駄遣いを見直して毎月1万円を節約することは案外簡単です。
したがいまして、投資をしていると、お金の入口(収益)と出口(支出)にどうしても敏感になります。(個人差はあると思います)
他の兼業投資家の方のブログを見ても、投資で成功を収めている人は節約志向・やりくり上手の方が多いようです。
そのような方の多くは株主優待やふるさと納税を上手に活用して生活費を抑えることにも成功されています。
デメリット
すぐにお金が手に入るわけではないし、収入は安定しない
投資には不確実性というリスクがあります。
株などの投資は一瞬にして大きな利益を狙える点が魅力ですが、それがいつ起こるかは誰にも分かりません。
今日かもしれないですし、1ヶ月後や1年後かもしれません。
あるいは起こらないかもしれません。
「とにかく今日中に5,000円が要る」や「どうしても来月から毎月3万円の副業収入が必要」という方には投資はおすすめできません。
そのような資金ニーズがある場合は、労働時間や作業内容に応じて報酬額が約束されているアルバイトやパートを副業として選ぶことをおすすめします。
元手(資金)が必要
投資には元手(資金)が必要です。
自分の労働力を資本(元手)とするパートやアルバイトであれば資金はかかりませんので、元手(資金)が必要であるという点は投資のデメリットと言えます。
また、投資においては、あなたの代わりに働くのは「あなたのお金」ですので、いかに多くお金を投資に費やせるかどうかで成果が異なるのも事実です。
なお、自己資金の枠を超えて一気に資産を拡大させる方法としては不動産投資があります。関心がある方は以下の記事をご参照ください。
損失のリスクがある
儲からないどころか、損をするリスクもあります。
自らの労働力を提供して報酬を得るタイプの副業においては、よほどのことがない限り、損失が生じることはありません。
勤務時間や作業内容に応じて得られる額がほぼ確定しているからです。
一方、投資においては、損失のリスクがあります。
せっかく多額のお金と時間を費やしたとしても、最終的な利益がマイナスになってしまうおそれがあります。
大きなリターンを得られるのが魅力の投資ですが、その反面、投資にはリスクがあることを理解しましょう。
したがって、高リターンなのに低リスク、あるいはリスクがないと宣伝する投資手法はかなりいかがわしいものであることも知っておきましょう。
様々なリスク分散の方法により、リスクを抑えることはできますが、リスクを完全にゼロにすることはできません。
知識の習得に一定の時間を要する
投資には勉強が必要です。
一部の投資手法を「ほったらかしでOK」と紹介しているメディアもあります。
確かに一部の投資手法は基本的にはルーティンに沿って金融商品を保有したり、買い足ししたりするだけなのですが、「ほったらかし」ではありません。
また、残念ながら、投資の世界には、あなたからお金を巻き上げようと待ち構えている人がたくさんいます。
何も知らないままで投資の世界に飛び込むのは、素人がいきなりプロボクサーと戦うようなものです。
あるいはポーカーゲームのように、カモになって丸裸にさせられてしまうかもしれません。
正しい投資の知識を身につけておくことで、周りに流されない、だまされない、投資に関する自分の軸を持つことができます。
正しい知識や自分の軸を持つことができれば、100メートル走で言えば、10メートル、20メートル先の地点から走り始めるのと同じくらい有利な立場に立つことができます。
何より、将来がかかった自分の大事な資産(=お金)の運用なのですから、「ほったらかし」や「不勉強」でいいわけがありません。
投資情報が気になる
つい投資情報が気になってしまうのはデメリットです。
私の場合、基本的には平日に株の売買はしません。
それでも、保有している金融商品の値動きや日経株価、為替が日中に気になってスマホを何回もチェックしてしまうことがあります。
株式市場全体がが大きく値下がりするときはもちろんですが、大きく上がる局面でもついつい「どれくらい上がっているのか」と思い、ソワソワしてしまいます。
別にそれで急に投資方針を変えたり、金融商品の売買をしたりするわけではないのですが、保有する金融資産の額が自分にとっては大きいだけに、つい気になってしまいます。
皆さんも気を付けましょう。
投資にはリスクはありますが、リスクと上手に付き合う方法を理解し、実践すれば、労働提供型の副業よりも早く、そして楽に資産形成ができる可能性が高まります。
ぜひ一緒に投資をしましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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