今回は、私が保有している塩漬け銘柄(株など)をご紹介します。
なぜ塩漬けの銘柄(株など)ができてしまうのか
「塩漬け」とは、投資用語で、現在の株価が買い値よりも下がっているのに、何らかの理由で損切り(売却)をせずに長期保有している状態のことを言います。
値上がりを期待した金融商品がすべて期待どおりに値上がりすればよいのですが、実際には損失(評価損)が生じてしまうものもあります。
そういう場合は、一定のルール(例、下落率、損失額)を決めて損切り(ロスカット、売却)をするのがよいとされています。
そうすることでそれ以上の損失を避けることができるからです。
損切りは有効とは知っていながらも損切りしない、できない理由は人それぞれです。
私の場合は以下の理由で塩漬けの銘柄(株など)ができてしまっています。
そもそも売る気がない
私の基本の投資スタイルは一度買ったら手放さない、バイ・アンド・ホールドです。
例外がないわけではありませんが、原則は一度買ったら長期間保有します。
したがって、損失(評価損)が生じたものはすべて「塩漬け」ということになってしまいます。
利益が出ている金融商品も長期保有しますが、通常は利益が出ている金融商品の長期保有のことは「塩漬け」とは言いません。
これから上がるかもしれない
投資の世界は誰も将来を正確に予測することはできません。
思いがけない棚ぼたで利益を得ることもあれば逆に大きな損失を被ってしまうこともあります。
一度は大きく下落した金融商品も、ひょっとしたら何らかの理由でカムバックするかもしれません。
特に、個別要因ではなく社会的な要因(不景気、パンデミックなど)が理由で下落した金融商品は、それらの要因が取り除かれたときは取引価格が上昇することが多いです。
他に保有するメリットがある
株などの金融商品の中には定期的に配当金や分配金を受け取れるものがあります。
また、株主優待を実施している企業の株式を保有していれば、優待品を受け取ることができます。
たとえ取引価格が下落して表面上は損失が生じたとしても売るまでは実際の損失は生じません。
仮に取引価格は下落したままであったとしても、長期間に渡って配当金や分配金、優待品を受け取り続ければ損失を埋め合わせることができるかもしれません。
それでは、私の塩漬けの銘柄(株など)のうち、下落率、下落額の悪い上位10銘柄をご紹介します。
なお、記載の数値は2022年12月末集計時のものです。
最新情報はこちらをご覧ください。
下落率ワースト10
第10位 9978:文教堂HD
- 取得額:7,800円
- 評価額:4,300円
- 下落額:-3,500円
- 下落率:-44.87%
株価は危険水域です。
1万円に満たない投資で株主優待がもらえるとあって飛びついたのですが、結果的にはこのような状態です。
下落額が3,000円程度で済んでいるのが不幸中の幸いです。
第9位 3863:日本製紙
- 取得額:179,300円
- 評価額:97,500円
- 下落額:-81,800円
- 下落率:-45.62%
株主優待が魅力で取得しましたが、株価は最近は業績不振で下落基調です。
今も株主優待制度は続いています。
第8位 9439:エム・エイチ・グループ
- 取得額:89,100円
- 評価額:47,700円
- 下落額:-41,400円
- 下落率:-46.46%
株価の下落に加えて株主優待の変更もありました。
その変更により、これまでよりもたくさんの商品の中からほしいものを選べるようになった一方で、送料は原則自己負担となってしまいました。
※一定額以上の会計金額になった場合は送料は無料になります。
これまで送料含めて無料でシャンプーなどの優待品をもらっていた私にとっては、送料を支払って株主優待品を受け取るというのは大きなマイナスポイントです。
第7位 5406:神戸製鋼所
- 取得額:121,000円
- 評価額:64,200円
- 下落額:-56,800円
- 下落率:-46.94%
株価は購入時から約半額程度になってしまいました。
事業環境を考えると回復までの道のりは長そうです。
配当利回りは約6%ほどあります(記事作成時点)ので、これから購入される方にはいいかもしれません。
(ひょっとしたらさらに下がるかもしれません。購入判断は自己責任でお願いします。)
第6位 4668:明光ネットワークジャパン
- 取得額:127,800円
- 評価額:62,300円
- 下落額:-65,500円
- 下落率:-51.25%
かつては3,000円分のクオカードをいただくことができていたのですが、変更後は1,500円分のクオカードしかいただけなくなってしまいました。
株価も購入時の約半分にしぼんでしまい、泣きっ面に蜂状態ですが今でも保有しています。
第5位 1435:ROBOTHOME
- 取得額:35,900円
- 評価額:16,300円
- 下落額:-19,600円
- 下落率:-54.60%
私が株主優待を目的に同社の株を取得した時の社名は「TATERU」でした。
100株以上を保有していれば3000円分のQUOカードがいただけるとあって飛びついたのですが、結局もらえたのは1回のみで、そのあとすぐに廃止になってしまいました。
業績の悪化により株価も評価損が続いていて、投資対象としては失敗だったのですが、いまだに保有しています。
第4位 3271:THEグローバル社
- 取得額:46,800円
- 評価額:20,700円
- 下落額:-26,100円
- 下落率:-55.77%
かつてはクオカードがもらえる株主優待制度があったのですが2015年6月権利分をもって優待制度は廃止されてしまいました。
下落率もご覧の通りで泣きっ面に蜂状態です。
第3位 7201:日産自動車
- 取得額:108,200円
- 評価額:41,810円
- 下落額:-66,390円
- 下落率:-61.36%
私が日産自動車の株を買ったのはいわゆるゴーン事件の前でした。
その後の業績はみなさんもご存知のとおりで、まだまだ回復には程遠い感じです。
第2位 3053:ペッパーフードサービス
- 取得額:53,900円
- 評価額:18,900円
- 下落額:-35,000円
- 下落率:-64.94%
店舗急拡大後の急失速で株価はズタボロです。
系列店の「いきなりステーキ」などで使える「株主様優待券」をもらうために保有しましたが、2022年12月末日を基準日とする株主優待制度より廃止になることが発表されています。
私が保有し始めたときも株価は下落基調でした。「もう下がらないだろう」と思って買ったらこの有様です。
まさにダブルパンチ状態です。
第1位 7256:河西工業
- 取得額:70,400円
- 評価額:13,600円
- 下落額:-56,800円
- 下落率:-80.68%
購入時から約8割も下落した、堂々の第1位が河西工業です。
過去は100株の保有で1,000円分のクオカードがもらえたのですが、2020年3月の権利分をもって優待制度が廃止されてしまいました。
業績不振で株価は悲惨としか言いようがありません。
下落額ワースト10
第10位 7181:かんぽ生命保険
- 取得額:283,600円
- 評価額:232,100円
- 下落額:-51,500円
- 下落率:-18.16%
かんぽ生命保険のIPO(新規上場)後、過熱気味の株価が収まってから買ったつもりだったのですが、それでも高値づかみだったようです。
過去の不祥事も響いているのかもしれません。
配当利回り(%)は4%くらいありますが、下落した今の株価に対しての利回りですので、期待したほどではありません。
第9位 5406:神戸製鋼所
- 取得額:121,000円
- 評価額:64,200円
- 下落額:-56,800円
- 下落率:-46.94%
下落率ワースト7位にランクインした神戸製鋼所が下落額でもランクインしました。
神戸製鋼所にとっては不名誉なダブルランクインですね。
第8位 7256:河西工業
- 取得額:70,400円
- 評価額:13,600円
- 下落額:-56,800円
- 下落率:-80.68%
下落率でワースト1位だった河西工業が下落額でもランクインしました。
取得額が比較的低かったので下落額としてはこの順位となりました。
第7位 4668:明光ネットワークジャパン
- 取得額:127,800円
- 評価額:62,300円
- 下落額:-65,500円
- 下落率:-51.25%
下落率でもワースト6位だったのが明光ネットワークジャパンです。
約6.5万円の評価損が生じてしまっています。
第6位 7201:日産自動車
- 取得額:108,200円
- 評価額:41,810円
- 下落額:-66,390円
- 下落率:-61.36%
下落率ワースト第3位の日産自動車が下落額でもランクインしています。
第5位 3863:日本製紙
- 取得額:179,300円
- 評価額:97,500円
- 下落額:-81,800円
- 下落率:-45.62%
下落率ワースト9位の日本製紙が下落額でもランクインしました。
株主優待の優待品を受け取り続けている間に株価が回復することを期待しています。
第4位 1566:上場インデックスファンド新興国債券
- 取得額:1,070,441円
- 評価額:982,790円
- 下落額:-87,651円
- 下落率:-8.19%
下落率は10%未満ですが、取得額が比較的高額だったため下落額でランクインしました。
ほぼ国内株式がランクインする中、唯一のETFでのランクインがこの銘柄です。
「上場インデックスファンド新興国債券(1566)」は、世界新興国(中国、韓国、インドネシア、タイ、ブラジル、メキシコなど)の国債市場を対象としています。
それぞれの国の国債を個別に買わずとも、本ETFでこれら対象国の国債をパッケージで投資したのと同等の効果があります。
年に6回分配金もらえるのも魅力です。
第3位 7012:川崎重工業
- 取得額:406,000円
- 評価額:309,000円
- 下落額:-97,000円
- 下落率:-23.89%
かつては1株6,000円(100株で600,000円)程度で取引されていることもあり、下げ止まりと判断して買ったのですが、さらに下がってしまいました。
最近では1株3,000円(100株で300,000円)程度の推移が定着していてなかなか抜け出せそうにありません。
配当利回りもイマイチ(約1%程度)です。
長期保有している間に株価が回復することを期待しています。
第2位 2914:日本たばこ産業
- 取得額:386,500円
- 評価額:266,100円
- 下落額:-120,400円
- 下落率:-31.15%
タバコを吸う人は少なくなってきていますし、海外ブランドとの生き残り競争もあり、事業環境は厳しいようです。
ただし、株価に対する配当率は高く、株主優待が充実していましたので個人投資家には人気の銘柄でした。
なお、2023年の株主優待商品の発送をもって、株主優待制度が廃止されることが発表されています。
第1位 7270:SUBARU
- 取得額:367,500円
- 評価額:202,750円
- 下落額:-164,750円
- 下落率:-44.83%
取得当時は事業が好調で配当率も良かったので購入したのですが、今の業績や市場の評価は厳しいようです。
下落率も良くないですが、取得額が比較的高額だったため約16万円の評価損が生じ、下落額ワースト1位に輝きました。
下落率・下落額が大きい銘柄は株主優待に関連した銘柄が多いですね。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
こんなに損失を抱えながら全体としては利益を出せているのは分散投資のおかげです。
こちらをご参考ください。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
あわせて読みたい